kitunemaskの日記

2019年2月に移らされました。稀に更新してます。

ARIEL

笹本祐一の小説。
うちが高校生の時には2巻くらいが出てたから、
もう20年位前の小説なんだなーとか。
んで、52話を10年以上掛けて終わらせたわけで、数年前から復刻版として
再発行されてるのでありました。書き下ろし短編を加えて。


最初の頃は近未来(現代?)ロボットモノのどたばたモノの、かる〜いノリの
今で言うところのラノベ風味だったんだけど、作者がスキモノなのか
話がだんだん宇宙へ向いていって、最後には静止軌道に陣取った宇宙人の戦艦に
現在のスペースシャトルで出向いて行っちゃうわ、宇宙人と交渉してなんか
仲良くなっちゃうわと、いろんな意味で深くておもしろい。


銀河系の中心部には銀河帝国ってのがあって、辺境(地球とかのらへんとか)に
勢力を伸ばすに当たって、侵略会社ってシステムを使って業務として勢力の
拡大に日々いそしんでいる・・・らしい。
その会社のうちの一つが地球に侵略してきたんだけど、当然地球には宇宙人に
対抗する技術力も何も無いわけで、どうしようもないんだけど、ありあまる
知恵と勇気に加えて、経済的にどうしようもない侵略会社の現状にも助けられて
なーんとかだらだらと存続してるんだけど・・・最後は帝国本土からナンバー付きの
艦隊が太陽系にやってきてあわや全面戦争か?・・・誰とだよ?
って、読んで無い人には何がなにやら、読んでる人には、はしょるにも程がある
ってくらいのはしょり方をした・・・紹介文なのか?これ?
文庫本20冊分なんだから、仕方ないでしょ?


だらだらっと続けてみる。


笹本祐一自体はエリアルから知ったんだけど、そっから始まって妖精作戦やら
なんか終わったのか打ち切ったのか判らんものまで小説全部と、果ては日本の
ロケット打ち上げ観察レポートまで全部買ってみたり、結構はまってる。
作家としては一番好きな人ですな。って、このへんググればお仕事は一発で出てくるな。


ま、ともあれ、今日はエリアル再販本の9巻を読了。
宇宙人と岸田博士の陰謀渦巻く・・・って、やっぱ読んでみて。
現在では理論すら成ってない超技術(慣性制御とかね)に、現在の科学力で
真っ向勝負してるから、SFとしておもしろいわさ。


ちなみに、銀英伝宇宙戦争物で、正面戦闘が主たる場面だったけど、
エリアル・・・ってか笹本は正面戦闘はほぼ無し。いろんな技術と、
主にペテン的策略を組み合わせて逃げの一手で先頭を乗り切っていくもんで、
そこんところは好き嫌い分かれるか?
でも、大艦隊戦書いても既に銀英伝って大御所が居るんだから、必要ないよね。


最新作は宇宙海賊もの・・・いろいろ違うけど。
昔から宇宙海賊もの好きそうだったんで、期待してるんだけど、
まだもうちょっと助走段階っぽいと思うのは、勘違いか?
そろそろ海賊っぽくなってきたカナー。いや、まだまだか。
ようやく宇宙に出て船を操れるレベルになってきたって感じがするもんなー。
どこまで考えてるんだろうね?